カワサキ屋(名西カワサキ)ではEPL、WAKO'S、NUTEC、MOTULなどなど、各種オイル・ケミカルを取り扱っております。各商品に関しましては後々個別にコメントを加えて紹介させていただく事としまして、こちらではEPLの印象を..
「このEPLという商品、ズバリお奨めなのかそうでないのか?」とお客さんに聞かれましたら、「お奨めです!」とお答えします。ただしオイル添加剤に関して良く言われる「燃費がよくなる」、「パワーが上がります」、「静かになります」等が本当にその通りなのかどうかと言う点でご説明することはあまりありません。(この辺はやはり元のバイクの状態に左右される事が多い様に感じています。)
お奨めする理由としましてはEPLを入れていたエンジンを開けたときの印象と、身近にあったEPLにまつわる話からですね。EPLを入れていたエンジンの摺動部はとてもきれいで距離を走ったエンジン程、その差を感じます。身近にあった話としまして、以下にお店での例を2件ほどご紹介します。何れも名西カワサキ歴代メカニック2名の大切な愛車にEPLを入れたときのお話です。ご参考までに!
----【メカニックH地クンのカムシャフト話】-----
彼の愛車はエリミネーター! 通勤、ツーリング、買い物などなど全てをこなすエリミはとてもハードではありましたが、とても大切に乗り続けられていたバイクであります。仕事柄、2万キロに一度はヘッドカバーが開けられマメなメンテナンスを受けていたこのマシンでしたが、どうにも持病がある様でした。ヘッドカバーを開ける度にカムシャフトのカム面に「かじり」が見つかるのです。毎度カムシャフトを交換していました。
そして2回目の「かじり」を見つけたとき、当時の評判からエンジンオイルにEPLを入れてみることにしました。混合量はメーカー規定のオイル量の3%~10%に対して、「サイフに少しでもやさしく!」と言う理由だけで(無条件に?)3%に決定!毎回のオイル交換でこの最低量の3%が入れ続けられました。
その後、忙しさもあってかH地クンのエリミのヘッドカバーが久々に開けられたのはEPLを添加し始めて4万キロ走行してからでした。
これまでの倍の距離を走っての久々のメンテナンスです。いつもにもましてさぞやカム面が痛んでいるのでは?と思いきや..あれあれ、カムはとってもきれいだったのです。まだまだ全然いける全く問題なしの状態!写真がなくて残念ですが、これまでがこれまででしたから「ホント大したもんだ」と素直に思った瞬間でした。
----【メカニックT磯クンのW1抱き付き話】-----
彼の愛車はW1(今のW650ではありません)。このW1もオーナーからたっぷりの愛情を注がれ、とても大切に乗られていました。しかしこのバイク、どうも夏場の長時間労働が苦手でありました。やや遠めのツーリングに出るとしばしば「抱きつき」(焼付きの手前)という症状を起こしエンジンが止まってしまう事がありました。名古屋発の真夏のツーリングではちょうど岐阜県美濃あたりでこの症状に見舞われるのが恒例だったのです。
そんなT磯クンにH地クンのエリミの話をしたかどうかは憶えていませんが、彼もEPLを入れ始めました。いつも何%入れていたか記憶にありませんが..
その後「抱きつき」の症状はみられなくなったのです。
他にお客さんのW3でも「抱きつき」症状がよく現れエンジンが止まっていたケースがありましたが、EPLを入れだしてからは同様に症状が出なくなりました。この辺り、鋳鉄シリンダーは正直ですね。
このWのお話、これまで特に丁寧なナラシにこだわってこられた方にはなんとなくピンときませんか?今時のシリンダーは鋳鉄ではありませんが、シリンダーの中で起きている事は昔から同じですよネ。日頃のメンテナンスはもちろん大切ですが、EPLはエンジンをより長く良好な状態に保ってくれると思いますよ。